軍事(安全保障)を学び始めたい方へ

 最近やることが無くて暇を持て余している方や、新しい分野に手を伸ばしてみたいと思ってる方にお勧めの学問があります。そう、軍事学です
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 とは言ったものの、世間からみると軍事学というものは疎遠になってしまい、ピンとくる人もそうめったにいないのではないでしょうか。それもそのはずです。日本の大学では基本的に軍事学を教えてはいませんから。

 

    日本では戦後、軍事に関連する学問をタブーとする傾向が残っているため、一般の大学に行っても軽く安全保障について触れるだけで深入りはしません。

 しかし、現在日本を取り巻く国際情勢を鑑みると、「戦争をしたくないから、軍事学なんて学びたくない」と言っている人もいますが、そんな甘いことを言ってる場合ではありません。むしろ、戦争を始めたくない人こそ学ぶべき学問です。

 

 では、どうやって軍事学を学べばよいのでしょうか。

 現在どこの大学でも基本的には軍事学を教えていないと言いましたが、実は学べる所が日本にはあるのです。それは防衛大学校という防衛省管轄の大学校であり、将来の幹部自衛官を育成するための教育機関で、神奈川県の横須賀市にあります。詳しく知りたい方はご自身で調べてみてください。リンクを下に貼っておきます。
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 そこでは「防衛学」という講義があり、その時間に軍事的なことを教わります。

 

 他の手段で学ぶ方は、本を読むことが出発点となります。中にはyoutubeで分かりやすく説明している人もいるかもしれませんが、私は読書を通じて軍事学を学んでいます。

 (ちなみに私が軍事学を学ぼうと思ったのは、元々自衛隊やその装備などに興味があったので、そこからひもづる式で軍事学に興味を持った感じです。)

 では、軍事学について学びたいという方に導入としておすすめの本を紹介していきたいと思います。

 

 

防衛大学校・防衛研究会 編『軍事学入門』(かや書房 1999年6月14日)

 こちらの本は、まさに軍事学を徹底的に学びたい方へのおすすめの本です。徹底的に学びたい人向けであるだけに、最初は難しく感じるかもしれません。理論や戦史、実際の兵力の大雑把な説明、新たな戦場となりうる分野についてなどが書かれており、ミリオタなどにとっては、読んでて楽しいと思えるような内容だと思います。

 普通の人にとっては、読むのに少し根気がいると思います。

 

 

佐藤正久 『高校生にも読んでほしい安全保障の授業』(ワニブックス 2015年8月25日)

 こちらは、現在外務副大臣を務めていらっしゃる国会議員の佐藤正久議員が書いた本であり、題名通り高校生にも分かるような内容であり、とても読みやすい一冊であると思います。

 集団的自衛権についてや、日本の周りのある脅威について書かれており、最後の方には、Q&Aのところもあり、まさに現在起こっていることにと関連づけているため、なんどでも言いますが本当に分かりやすく丁寧な内容です。

 軍事に興味がない人でも、教養の範囲でサクッと読めると思います。

 

 尚、佐藤議員は元自衛官であり、イラク派遣の先遣隊長(第一次復興業務支援隊長)を務めたことのある経験豊富な方です。

 

杉山徹宗 『自衛隊改造講座 世界人類のための平和活用』(原書房 1995年11月15日)

 こちらの本は、軍事とは少し違ったものではありますが、教養としては十分過ぎる内容だと思います。

 書かれていることとしては、自衛隊をどのように有効活用していくかを筆者の独特な観点から考察しており、現実化出来れば自衛隊がより一層輝いていける内容が書かれています。

   文字通り、自衛隊改造だなと思える内容でした。

 

 杉山徹宗さんは、慶応義塾大学を卒業し、アメリカに留学し国際関係論や比較防衛学を専門としています。現在は、自衛隊幹部学校や色々な大学で教鞭をとっています。

 

 

   以上に挙げた本以外にも、軍事を学ぶために読むべき本は沢山あります。今回自分が挙げてきた書籍は分かる通り、ほんのひと欠片にしか過ぎませんが、是非参考までになれば幸いであります。

 

以下 画像引用元

 

https://pixabay.com/ja/images/search/%E8%BB%8D%E4%BA%8B/

 

防衛大学校のホームページのリンク

https://www.mod.go.jp/nda/